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理事長所信

2012年度スローガン


50年の歴史と揺るぎない魂の継承

    社団法人おおさき青年会議所は1963年の設立から数え50年の節目を迎えます。この記念すべき年を多くの仲間達と迎えられる喜びと共に、当青年会議所を支え続けて頂いた皆様への感謝を申し上げます。
    当青年会議所の半世紀に及ぶ歴史は、かけがえのない仲間達と共に歩んできた道程であると言えます。明るい豊かな社会を築くことを目的として設立されてから50年、時代や環境の変化と将来を見据え、数えきれない議論を重ね、苦労を分かち合いながら数多くの事業を通して地域に貢献して参りました。その理念は今も変わることなくおおさき地域を明るい笑顔溢れるより良いまちにする為に活動を続けております。これまで諸先輩と積み重ねてきた功績を振り返る中に、次に我々が取り組むべき指針となるヒントが豊富に存在しております。本年は輝かしい歴史と伝統を誇りに、次なる50年に向けた新たな出発の年と位置付け、時代を切り開き、更なる歴史の形成に挑む我々の姿勢を示す機会と捉えます。我々の魂は揺るぎなく、これからも日々の研鑚を重ね、地域社会への貢献を活動の柱として行動します。脈々と受け継がれてきた魂を胸に共に進んで参りましょう。

東日本大震災を経て東日本大震災を経て

    2011年3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災は、我々の住む宮城県、そして岩手県・福島県を中心に日本中に未曽有の被害をもたらし、この時を境に生活は一変しました。予想を遥かに上回る地震の影響で電気、ガス、水道といったライフラインが断絶し、ガソリン不足と交通網の混乱、更に続く余震の中で不安な日々を過ごしました。津波の被害や福島第一原子力発電所での事故の影響など断片的に入ってくる情報に怯え、安否の確認など連絡を取ることもままならず、大きな絶望感に押し潰されそうになったことを鮮明に覚えています。またボランティア活動に訪れた沿岸部の津波の被害は想像を遥かに超えたものでした。数多くの犠牲者を出し、住み慣れた土地を追われ、生活に苦慮しながら避難せざるを得ない方が今なおいらっしゃいます。この震災は我々の心に消すことの出来ない深い傷跡を残しました。
    ただ、こうした厳しい状況の中にあっても、人々の秩序だった行動や地域内の強い絆、他者を思いやる姿は心の救いとなる素晴らしいものでした。震災発生以来多くの仲間が救助、復旧・復興を支援する為に活動を続けています。これからの復興の担い手は我々一人ひとりであるという自覚を持ち、様々な連携で総力を結集させ復興活動に取り組んでいかなければなりません。まさしく、住民一人ひとりの意識の向上が必要なのです。
    震災復興計画が各自治体から公表されております。災害に強いまちづくりを中心に、未来に向けた経済・産業振興策、都市計画、観光、教育、文化的事業など復興・発展へのプロセスが多岐に渡って示されており、こうした取り組みの総合的な積み重ねが必要であると言えます。震災復興計画は今後の活動に関連深い重要なものとなっております。我々から積極的に復興計画に参画し、行政や他団体との連携も含め一刻も早い復興への道を辿らなくてはなりません。この震災以前よりもなお一層、明るい豊かな社会の実現に向けて邁進して参りましょう。

活力あるまちづくりへの取り組み

    我々はまず、この地域の復興・発展へ寄与する活動に取り組まねばなりません。特に今回の大震災を教訓とした様々な災害に強いまちづくりは重要な課題です。状況に応じて対応できる情報の集約、協力・連携体制の構築、そうした情報の地域住民への周知など防災・減災意識の向上を促す活動を推進していく必要があります。
    地域の復興と活力あるまちづくりの為に、我々自身がこの地域に溢れる魅力をしっかりと表現しなければなりません。おおさき地域の風土は農業に適し豊富な生産量と豊かな食文化を育んでいます。また伝統ある祭や文化など地域の特色が色濃く残っております。そして高速道路、新幹線をはじめ東西南北の交通の要所としての利便性を活かした企業活動に有利な地域でもあります。地域の活力を取り戻す為にはこうした地域の財産を更に盛り上げることが大切です。おおさき地域の将来のビジョンを描きながら復興の一助となる事業を進めて参りましょう。

明るい将来のビジョンを描いた人間力育成

    地域の将来を見据えた上で、青少年育成事業を通して次世代を担う若者たちを育むことは欠かせない取り組みの一つです。社会人としての自覚、地域に貢献する責任感、親として子どもたちが明るい未来を描ける環境づくりなど、意識を高め率先してまちづくりに参画する意識の醸成と行動が必要です。その中でも我々の目指す活動は、次世代のおおさきを担う人財の育成ではないでしょうか。地域に必要な人財を育てることは地域の活性化を担う我々の課題と言えます。これから復興・発展に向けての10年、更に将来のおおさき地域を豊かにし、活き活きと働く姿を描けることが大切です。そして我々自身の指導力の向上にも力を入れなければなりません。こうした事業の推進にはリーダーシップ・指導力育成または親学など知識や能力開発が必要です。次世代に対してのより良い導き手となるよう研鑚を積み、明るい将来のビジョンを描いて参りましょう。

絆を深める花火大会

    震災の被害により会場としてきた江合川河川敷はもちろん、至る所に傷跡が大きく残り、開催を危ぶまれた花火大会でしたが、当青年会議所はおおさき地域の一刻も早い復興と住民の皆様の心に希望の光を取り戻そうと決意し、数多くの激励とご支援により無事に開催することが出来ました。結果として多くの方の笑顔で地域の絆を深める機会となり、被災後の寂しさを振り払うような賑わいと経済効果も含めた地域の活性化に繋がったものと確信致します。
    本年も沢山の笑顔に出会えるように、おおさき花火大会を開催致します。これまで経験を重ねながら、我々の大会運営に対する自信や意識が高められてきました。安全面の強化は勿論、準備段階の効率化を図ると共に、一層内容を充実させ地域活性化の一助となるべく取り組んでいきましょう。
    おおさき地域の夏の夜空を彩る花火の光が、多くの人々の思い出となり、心の絆を深める機会となる様に努めて参りましょう。

会員拡大について

    JC運動・活動は地域の青年にとってかけがえのない学びとなります。40歳での卒業、単年度制の組織運営は毎年新陳代謝を繰り返して学びの場を提供します。理想を掲げ行動する我々には、その趣旨に賛同し行動を共にする仲間が必要です。おおさきの地をより良いものにしたいと考える青年は数多く存在します。一つの事業を為そうとするとき、個人の力では不可能なことも、多くの協力を得られれば可能性は無限に広がります。幅広い関係を築くことが出来ることも地域を代表する団体としての魅力ではないでしょうか。メンバー各自が会員拡大を通して我々の活動を伝えることで、魅力を再認識することにも繋がるはずです。これからのおおさき地域を担う人財を育む非常に重要な活動ですから、会全体で協力し会員拡大に努めて参りましょう。

規律ある会務を基本とする柔軟な組織運営

    我々の活動は公益社団法人日本青年会議所をはじめ東北地区協議会・宮城ブロック協議会との連携により更に活動の場を広げます。社会情勢の変化は数年先の予測も困難な時代になったように感じますが、問題に直面した時、この学び舎での修練を通して得た知恵と行動力、力強い仲間との友情があれば、どんな壁も必ず乗り越えられるものと確信致します。
メンバー一人ひとりが自らの義務や責任を自覚し、率先して行動することが凛然としたJAYCEEを育て、会員の品格向上に繋がるものであると確信致します。

地域との絆を繋ぐ広報活動

    当青年会議所は地元おおさき地域の発展の為に活動しております。我々が『明るい豊かな社会』に向かって日々活動する姿を広く伝えることが、おおさき地域に住む人々との絆を繋ぐ手段となります。有効な手法を活用し我々の理想と活動への理解と賛同を得られるよう工夫を重ね、一年間の事業を発信しながら我々の指針を示す広報活動を行って参りましょう

最後に

桃 李 不 言 下 自 成 蹊

(桃李ものいわざれど、下自ずから蹊(小道)を成す)

   豊かに実った桃の実を、徳を積んだ人物の喩として、司馬遷が前漢の武将李広を評した言葉です。日々修練を重ね、地域のリーダーたる存在としての自覚を持った行動を重ね、魅力ある人財として成長することこそが我々の活動の本質と捉えます。ここに集った我々は同じ理念と目標を掲げ、おおさき地域の未来を見据えた活動に取り組みます。多くの仲間との積極的な議論と事業の遂行を通して切磋琢磨し、成長の糧となるよう励みましょう。

   社団法人おおさき青年会議所という大樹に実った瑞々しい果実、その実に蓄えた滋養は地域の活力源です。その種子はまた新たな芽を出し、新しい大きな樹々へと育ち、大地に根付き地域を支える存在となるように。我々の日々の活動が成長のプロセスです。これこそが将来の希望に繋がる明るさとなるのではないでしょうか。実りを皆で分かち合える一年になるように。    我々の活動の積み重ねが、おおさきの地を照らす誇り高き運動として、明るく豊かな社会の礎となって結実することを確信し、一年間の任に挑む所存でございます。
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